嘘
「ピィーー!!後半開始!」
「一気にたたみかけるぞ!」
「もう1点取るぞ!」
5組は油断している。
だから必ずチャンスは来る。
・・・みんな頑張れ!
「おいお前ら慌てるな!前半みたいに・・」
ハルイチも感じたようだ。
やっぱりお前は成長しているな。
周りの味方の事をよく見ている。
・・・・だけどちょっと遅かったな。
「あ、やべ。」
「タク、何やってるんだよ!」
・・・来た!
相手のパスが乱れた瞬間、体中の全てのリミットが外れる。
「よし取った!河原!!・・・あれ?いない・・」
「こっち!」
「うわ、もうそんな所まで。パス!」
「しまった・・・戻れ!!」
ハルイチの指示が飛ぶ頃にはもう俺はハーフラインを超えて、相手のピッチまでドリブルで進入していた。