100年に一度の王子様


「…なぁ嬢ちゃん。こんなとこで一人、何してるんだ?」



…え?!


頭の整理がつかないまま、
見知らぬ男に声をかけられる。


…誰?今…話しかけられた?
というか…その腰に下げてるのは…
もしかして…もしかしなくても、剣…ですか?


いや、見間違いかな?
さすがにね、夢でもそんな危ないもの出すなんて…



「…人の話聞いてる?…まぁいいか。丁度いいから、俺と遊ぼうぜ。」



……何が丁度いいの?
何が良くてあなたと遊ぶの?
あれ、まさかこれってナンパ?

いやいやいや、面白くない。
全然面白くない。

だって、どう見ても30過ぎのおじさんと
20歳のピチピチ女子、釣り合わないでしょ?
しかも遊ぶって、たぶん、
あまり宜しくない意味でしょう?


え、なに?私はこんな夢を見てどうしたいの?
潜在的意識がどうとかってこと?
それってやばくない?


本気で…アタマにキた?


< 4 / 27 >

この作品をシェア

pagetop