空と海と(仮)


「おはよーーー!!!」
「……おはよ。」

メッセージを送って数十秒後には部屋まで到達した愛華の元気さに苦笑いが出る。


「相変わらず翠は朝が弱いね!」

何て言いながらニコニコしている幼なじみの愛華(アイカ)は今日は一段とテンションが高い。


「そう言う愛華は朝から元気だね。」

そう言うとニコニコの笑顔がさらにキラキラとする。



「朝から真珠君を見たの!」


真珠(シンジュ)とは私の一番上の兄。
確か12歳は離れてたと思う。
いつもは隣の県で一人暮らしをしているが、たまに帰って来る。
愛華は昔から私のお兄ちゃん達を大好きでたまらないらしい。



「って、朝からって言っても真珠くんは7時には家を出たはず。」


「ジョギングした帰りに!ばったり!」


あぁ、なるほど。
なんて納得をしてるいと
「てかヤバイ!遅刻!」
愛華がいきなり慌ただしくなった。
どちらにしてももう間に合わないよ。



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