死の狭間で生きていくということ。
まず私は、髪を伸ばした。
お母さんも「切れ」という。
お父さんも「みっともないから切れ」という。
学校の先生も「男の子らしくしなさい」という。
正直、ため息が出る。
クラスの女子は色々と話しかけてくれるけど、
興味本位であることは彼女たちの雰囲気を見れば明らかだった。
男子にはもう、空気のような扱いをされてる。
「あれ、そんな奴いたっけー?」みたいなノリ。
正直、見ててウザい。
それか「幽霊」という響きも今の私にはピッタリみたいな、そんな感じ…。
どいつもこいつも、
腫れ物を触るような、目。