[完]俺が君を忘れない
蒼哉は、私に彼氏がいることを知っても想い続けてくれた
私が出会った時を覚えてなくても、当たり前だと言って笑った
私がどんなに冷たくしても……
『俺が会いたいからきてるだけだから』
そう言って、毎日来てくれてた。
「お母さん、わたし…」
蒼哉のことが、好きなんだ……
「うん」
お母さんがドアを振り返ると、そっちに向かって歩いた
「お母さん?」
ドアを開けると、その先にいたのは……
「…そう、や……」
俯いて立つ蒼哉がいた。
お母さんは、蒼哉の肩をポンと叩いて出て行った。