[完]俺が君を忘れない


____ガラッ


ーードキッ


お母さんの出て行ったドアが開くと、胸が高鳴る

もしかしたら、って。


けど、その期待は裏切られる。


そこにいたのは……


「来夢…」

「空…」


和泉空、元カレであり幼なじみだった。


「なん、で……?」


別れて1年間、全く連絡をお互いしなかった。

親同士は相変わらず仲良くても、私と空はギクシャクしていた。


なのに、なんで……


「話がしたくて」

「今さら、何を話すっていうの?」


幼なじみを失ったけど、それも辛かった。

確かに辛かったよ、だって、17年間一緒に笑い合ってきたんだもの。


そりゃあ、辛いでしょう。

< 19 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop