[完]俺が君を忘れない


「話を聞いてほしい。」


空の瞳は真剣だった。

下唇を噛むの。

空が、相当真剣な時の癖


もし、私が蒼哉に話を聞いてと言って、嫌だと言われたら……?


きっと泣いてしまう。


人として、真剣な人の話を聞かないなんて、どうかしてる。


「うん、いいよ。ここのイスに…」


いつも私のベッドの横にあるイス、いつも蒼哉が座ってた。

「そこのイスに座って」

反対側にある別のイスに案内する。

< 20 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop