聖なる夜に来る待ち人は
私とはるちゃんはお弁当。
男子二人はパンだ。
「お!今日もはるママのお弁当は美味しそうだな!」
そう言いながら奏くんはお弁当を覗いて玉子焼きをかっさらっていった。
「奏、私の好きな玉子焼きとったわね!天誅!」
「えぇ!そんなクリームパンを取り上げるなんて!」
もはや二人のやり取りはコントだ。
それを見ていた寺川くんは
「ホントに仲が良いんだな。ちょっと羨ましいな。」
そうポツリと呟いた。
私はそれを聞こえなかったようにして自分のお弁当を開く。
食べ始めようとした所ものすっごい凝視を感じたので仕方ない目線を合わせた。
「なに?寺川くん。なにか気になることでもあった?」
そう聞くと
「八雲の弁当って自分で作ってるのか?」
そんな質問が返ってきたので
「そうね、詰めるだけだし。うちは親が居ないもの。自分で作らなきゃお弁当なんて出てこないわ。」
そう言って『いただきます。』と手を合わせて食べ始めると再びの視線に
ため息つきつつ、お弁当を差し出し言った。
「玉子焼き、一つ食べていいよ。」
まともに視線は合わせられなかった。
こんなん恥ずかしすぎる。
そして、そんな風に言われた寺川くんは、少し目を見開いた後にとても嬉しそうな顔をして玉子焼きを食べた。
なんともこそばゆい時間になった。
男子二人はパンだ。
「お!今日もはるママのお弁当は美味しそうだな!」
そう言いながら奏くんはお弁当を覗いて玉子焼きをかっさらっていった。
「奏、私の好きな玉子焼きとったわね!天誅!」
「えぇ!そんなクリームパンを取り上げるなんて!」
もはや二人のやり取りはコントだ。
それを見ていた寺川くんは
「ホントに仲が良いんだな。ちょっと羨ましいな。」
そうポツリと呟いた。
私はそれを聞こえなかったようにして自分のお弁当を開く。
食べ始めようとした所ものすっごい凝視を感じたので仕方ない目線を合わせた。
「なに?寺川くん。なにか気になることでもあった?」
そう聞くと
「八雲の弁当って自分で作ってるのか?」
そんな質問が返ってきたので
「そうね、詰めるだけだし。うちは親が居ないもの。自分で作らなきゃお弁当なんて出てこないわ。」
そう言って『いただきます。』と手を合わせて食べ始めると再びの視線に
ため息つきつつ、お弁当を差し出し言った。
「玉子焼き、一つ食べていいよ。」
まともに視線は合わせられなかった。
こんなん恥ずかしすぎる。
そして、そんな風に言われた寺川くんは、少し目を見開いた後にとても嬉しそうな顔をして玉子焼きを食べた。
なんともこそばゆい時間になった。