聖なる夜に来る待ち人は
パチパチパチ
弾き終わるとそんな拍手が聞こえて来た。
「うん、やっぱり八雲さんのトロイメライは良いわね。柔らかくて優しい音がするわ。」
そう声をかけてくれたのは準備室から顔を出した先生だ。
「先生、ありがとうございます。」
そう言うと先生は苦笑しながら
「ホントに教育学部でいいの?聴くたびに少し勿体なく思うのよ?音大のピアノ科に行くのもアリだと思ってたから。」
そう言う先生に
「もう、すっかり練習不足でとてもピアノ科ではやっていけませんよ。」
そう返事をすると
「まぁ、ピアノ科に行く子はピアノ漬けみたいなものだからねぇ」
と笑って返された。
「ここでトロイメライを聴くのは久しぶりだったからつい出てきちゃったわ。あなた達ラッキーよ!トロイメライは八雲さんが昔コンクール入賞した時の曲だもの。」
あぁ、先生バラしちゃった。
思わずため息が出てしまった。
「「えぇ?!!!!」」
全員が驚きの声をあげる。
「昔の事だよ。」
そう、さらっと言うと
「昔だけど、小学生ピアノコンクールでの三位入賞は凄いんだからね!」
という先生。
「芽衣ちゃんのピアノは上手いと思ってたけどホントに実力者だったんだね。」
そう、言う奏くん。
「そうみたいだな。俺、八雲のトロイメライ好きだ。」
そう言ってくれた寺川くんに
「ありがとう。」
そう微笑んで話を締めくくり、みんなで音楽室をあとにした。
弾き終わるとそんな拍手が聞こえて来た。
「うん、やっぱり八雲さんのトロイメライは良いわね。柔らかくて優しい音がするわ。」
そう声をかけてくれたのは準備室から顔を出した先生だ。
「先生、ありがとうございます。」
そう言うと先生は苦笑しながら
「ホントに教育学部でいいの?聴くたびに少し勿体なく思うのよ?音大のピアノ科に行くのもアリだと思ってたから。」
そう言う先生に
「もう、すっかり練習不足でとてもピアノ科ではやっていけませんよ。」
そう返事をすると
「まぁ、ピアノ科に行く子はピアノ漬けみたいなものだからねぇ」
と笑って返された。
「ここでトロイメライを聴くのは久しぶりだったからつい出てきちゃったわ。あなた達ラッキーよ!トロイメライは八雲さんが昔コンクール入賞した時の曲だもの。」
あぁ、先生バラしちゃった。
思わずため息が出てしまった。
「「えぇ?!!!!」」
全員が驚きの声をあげる。
「昔の事だよ。」
そう、さらっと言うと
「昔だけど、小学生ピアノコンクールでの三位入賞は凄いんだからね!」
という先生。
「芽衣ちゃんのピアノは上手いと思ってたけどホントに実力者だったんだね。」
そう、言う奏くん。
「そうみたいだな。俺、八雲のトロイメライ好きだ。」
そう言ってくれた寺川くんに
「ありがとう。」
そう微笑んで話を締めくくり、みんなで音楽室をあとにした。