聖なる夜に来る待ち人は
そんな私の誕生日が12月24日とか、笑える。


こんな非リア充女子の誕生日がイブとか。


今年も1人ケーキを買い食べて過ごすクリスマスイブで誕生日になるだろう。


イブに小さなサイズとはいえお誕生日おめでとうのチョコプレート乗せたホールケーキを虚しく食べ漁るとか、自分どんだけなの?と思うが甘い物に罪はなく。


甘い物好きな私はとことん食べることにしている。

誕生日でイブなのだからそんな日くらい自分を甘やかしてもいいと思う。


そんな私は、今年はなんのケーキにしようかななどと考えながら登校していた。


学校はバスも電車も満員なのが嫌なので自転車で行ける範囲の学校を選んだ。

幸い真面目だけが取り柄なので勉強だけはしてきたからか、受験も難なくクリア。

そして、次の進路もAO入試で合格を貰っている。


周りが受験間近でピリピリしている中、既に進路の決まった私はのほほんと学生生活を送っている。


「そんなんで、あれこれ言っちゃ贅沢よね」


自転車漕ぎながら無意識に呟いた私に



「別に言ったっていいんじゃねーの?」


そんな声が掛かって驚き危うく自転車ごと転ぶところだった。
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