聖なる夜に来る待ち人は
6
今日の授業も無事に終わり、SHRも終わってちょこちょこ教室から出る人が居るなか。
私ははるちゃんと話しながら教室で寺川くんが来るのを待っていた。
「あ、ほら。お迎えが来たわよ。」
そう、ニマッと笑って言うはるちゃんの目線は教室の出入口を見ると寺川くんが待っていた。
「八雲、待たせてごめん。行こう。」
その声に
「うん、今行くね!」
鞄を持ち、はるちゃんに声を掛ける
「一緒に待っててくれてありがとう。それじゃあはるちゃん、また明日ね!」
「いいってことよ!また明日ね。」
手を振りあって別れて私は寺川くんの元へ。
「じゃあ、行こうか。」
「うん。お昼何食べようか?」
「そうだなぁ。寒いし温かいもの食べたいよな。」
「じゃあ、駅ビルに入ってるうどん屋さんは?」
「うどんか!温かいし良いな。じゃあそうするか。」
そんな会話しながら歩く二人を見送っていた遥乃はポツリとつぶやく
「こんなに自然に会話して歩いてりゃ確実にカップルにしか見えないつっーの。手を繋がないのが不自然なくらい距離が近いって。なんでこれで付き合ってないの。」
このつぶやきは会話しながら歩く二人を見た人々にとってもかなり肯ける内容だった。
残念ながらこれを拾ったのは遥乃を迎えに来た奏だけだったけれど。
私ははるちゃんと話しながら教室で寺川くんが来るのを待っていた。
「あ、ほら。お迎えが来たわよ。」
そう、ニマッと笑って言うはるちゃんの目線は教室の出入口を見ると寺川くんが待っていた。
「八雲、待たせてごめん。行こう。」
その声に
「うん、今行くね!」
鞄を持ち、はるちゃんに声を掛ける
「一緒に待っててくれてありがとう。それじゃあはるちゃん、また明日ね!」
「いいってことよ!また明日ね。」
手を振りあって別れて私は寺川くんの元へ。
「じゃあ、行こうか。」
「うん。お昼何食べようか?」
「そうだなぁ。寒いし温かいもの食べたいよな。」
「じゃあ、駅ビルに入ってるうどん屋さんは?」
「うどんか!温かいし良いな。じゃあそうするか。」
そんな会話しながら歩く二人を見送っていた遥乃はポツリとつぶやく
「こんなに自然に会話して歩いてりゃ確実にカップルにしか見えないつっーの。手を繋がないのが不自然なくらい距離が近いって。なんでこれで付き合ってないの。」
このつぶやきは会話しながら歩く二人を見た人々にとってもかなり肯ける内容だった。
残念ながらこれを拾ったのは遥乃を迎えに来た奏だけだったけれど。