聖なる夜に来る待ち人は
学校に着いて昨日と同じようにクラスまで送ってもらって別れた。


今日は終業式だから終わるのは早い。

SHRのあと体育館へ移動する。


「はるちゃん、彼氏が居るってどんな気分?」

移動しながら聞いてみた。


「良かったり悪かったり、色々あるけど一緒に居たいと想い合える相手って事かなと私は思ってる。」


そう答えてくれたはるちゃんに


「そっか、そうだね。一緒に居たいと想い合える相手。そう想える人と会えるのは早々無いよね。」

「それもそうね、私は近場すぎて最初なかなか気づかなくて奏はどうしてくれようかと思ったらしいわ。」


「へえ、二人ってすっごい仲良しだし、息もぴったりだから自然と付き合うようになったのかと。」


「どっこい、幼馴染みだからこそ関係が変わるまでには色々あったってことよ。」


そうか、やっぱり何かが変わるにはそれ何あるということか。

私も頑張らなきゃ。
寺川くんは私に話しかける前から想ってくれてて気持ちをくれてるんだから。


そう今日のこのあとの事へのやる気を入れて終業式の校長先生の話しは見事にスルーしていた私だった。
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