聖なる夜に来る待ち人は
「とりあえず、そこソファー座っててテレビもつけていいから!」


そう言って私は買ってきた食べ物やケーキ、飲み物を冷蔵庫にしまった。


時間は午後三時まえなので、また少しお茶をしようと準備してると


「なにか手伝う?」

背後から声を掛けられた。

「大丈夫、ちょっと疲れたでしょ?夕飯作る前にお茶にしようと思って。コーヒーとココアと紅茶どれがいいかな?」

そう聞くと


「じゃあココアお願いします。」

「はーい。」

そうしてカップにココアの粉を入れて電動ポットからお湯を注ぐ。
スプーンで粉が溶けるようにかき混ぜて終わるとお皿を出して脇に置いてた袋からクッキーを取り出しお皿に出してカップとお皿をお盆に載せてリビングに向かった。


テレビをつけてちょっとお疲れな感じの寺川くんに

「お待たせ、どうぞ。」

そう言って前にココアの入ったカップとクッキーのお皿を出した。



「このクッキー手作り?」

「うん、昨日夜に焼いたやつだよ。寺川くん甘いもの好きでしょ?」

「うん、嬉しい。ありがとう。」


そうして二人でゆっくりテレビ見つつもお茶をして落ち着いたらご飯の準備を始めた。


「お湯が湧いたらパスタ入れて茹でてね!」

そう隣の鍋を寺川くんに任せて私は唐揚げを揚げる。

その後ろでオーブンでピザを温めてて、冷凍ポテトフライはトースターでスタンバイ中だ。

一気にやるとブレーカーが落ちるから。
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