わたしの太陽
沈黙のなか男は話し始めた。
「お前名前なんていうの」
「福島心羽」
「おっけい。じゃあ心羽って呼ぶわ」
「いきなり呼び捨て?まぁいんだけどさ」
「俺は藤本晴人(ふじもとはると)。普通に晴人でいい」
「おっけい」
「なんで心羽ってそんなに無表情なの?」
晴人が私に質問する。
まあ仕方ない。
これは誰でも不思議に思うこと。
今まで何百回と聞かれてきた。
「感情を表に出すのが下手なだけ」
「ふーん」
「あんま興味無さそうだね」
「興味はあるけどそれ以上聞くとお前かわいそうじゃん。人それぞれなんだし」
私は少し驚いた。
こう言う答え方する人と出会ったのは3人目。
1人目は結月。
2人目は瞬。
いつもはなんで無表情なの?とか
聞かれるのに。
やっぱりこの人少し変わってる。
てか
瞬に似ている。