配信教室
沙希が困惑した顔で俺を見ているけれど、動くことはできなかった。


「あの交通事故の動画だろ? 本物らしいな、あれ」


「あぁ。俺の知り合いが葬儀に出たって言ってたぞ」


「だからさ、あれくらいの刺激がないとダメってことなんだよ」


そう言い、1人が気絶している男のわき腹を蹴り上げた。


意識のない男の体は少し動いただけで反応はなかった。


「じゃあ、こいつどうするよ?」


「ナイフで切り刻んで解体する」


「まじかよ。でもこいつまだ生きてるぞ?」


「だから余計に面白いんだろうが」
< 108 / 225 >

この作品をシェア

pagetop