配信教室
「まぁ可愛いのはわかるけど、見てたら力抜けてこねぇか?」


「そこがいいんだよ。そこが」


最後のウインナーを口に入れたところでチャイムが鳴りはじめた。


「えぇ。もう先生来ちゃうの?」


いたく動画を気に入った様子の沙希が残念そうに頬を膨らませた。


その様子が可愛くて、手のひらに汗が滲んだ。


俺が思う可愛いというのは、きっと人と少し違う。


好きとか可愛いと感じればその相手を守りたいと思うものだろう。


だけど俺の場合は沙希の白い肌にカッターナイフを這わせてみたいと思うのだ。


昨日のカエルと同じように四肢を縛り上げ、苦痛に歪む沙希の顔をみてみたいのだ。
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