配信教室
そんな人間に協力を仰ぐと言う意見に、血液が熱くなっていくのを感じた。


もしかしたら本物の殺人鬼と対面することができるかもしれないのだ。


そう思うと、俺の中の悪魔が騒ぎ出すのを感じた。


「で、具体的に何をしたいのか決まってるのか?」


エイトに聞かれて俺は頷いた。


「もうすぐ1年生だけの宿泊合宿があるだろ。そこでユリたちがやろうとしていた事をやろうと思う」


俺の言葉に立花が目を見開いた。


「スマホはどうする?」


エイトが聞いて来た。


「合宿の授業中はスマホを没収されるはずだ」


俺は行事予定表に書かれていた内容を思い出しながらそう言った。


集中的に授業を行うため、無駄なものは教室に持ち込めないと書いてあった。


スマホも授業にとっては無駄なものの1つだ。
< 155 / 225 >

この作品をシェア

pagetop