配信教室
《君たちが計画した教師殺害と鍵の施錠はしておいた。後は頑張れ》


その文面に俺たちは目を見開いた。


《U》はすでにこの施設内に入り込んでいて、俺たちの計画に協力していたということか?


「これ、本当だと思うか?」


エイトの言葉に俺は首をかしげるしかなかった。


教師たちの死体が転がっていればまだ信用できたが、死体はどこにも見当たらない。


「鍵がかかっているかどうか確認すればいいでしょ」


立花の言葉に、俺たちは1階へと急いだ。


1階の出入り口は全部で3カ所ある。


そのどれもがちゃんと施錠されていることを確認すると、《U》のメールにも信憑性が出始めた。


「どうする? 《U》の事を信じて決行する?」


立花が聞く。


「ちょっと待て。とりあえず真央に連絡する」


その間俺は1階の教室を見て回った。


今回俺たち1年は3階の教室を使用しているから、1階と2階の教室はすべて鍵がかけられている。
< 196 / 225 >

この作品をシェア

pagetop