配信教室
そこには山本さんと仲の良かったグループの女子生徒たちが集まっていた。


中には目に涙を浮かべている子もいる。


すぐに切り返る事なんて簡単じゃない。


それに加えて他殺の可能性があるなんて噂が流れているんだから、彼女たちからすれば傷をえぐられているような感覚だろう。


「噂してるのは、あのグループなんだ」


エイトの言葉が一瞬理解できなかった。


「……なんだって?」


「山本さんと仲が良かったから、話も全部が嘘じゃないんじゃないかって」


「本当かよ」


エイトの言っていることが信じられなくて俺は眉間にシワを寄せた。


噂話に信憑性があるなんて思っていなかった。
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