配信教室
「でも警察はそんなこと思ってないんだろ?」


葬儀の日程だってすでに決まっている。


他殺だとすればこれほどすんなり日程が決まったりしないだろう。


「まぁなぁ」


エイトはそう言い、ボリボリと頭をかいた。


山本さんの友人たちがそんな噂を流す理由だってわからない。


教室の後方で集まっている生徒たちが、急に得体の知れない化け物に見えて来た。


「一応、先生に報告してくる」


俺はそう言い、教室を出たのだった。
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