霊感… あったの!?
霊感のルーツ?
両親共働きだったため、父方の祖母と家で過ごすことが多かった。兄弟は14歳上に姉、12歳上に兄がいて、物心ついた頃には一人暮らししていて家にはいなかった。

よく時代劇を見ながらうつらうつらしている祖母と、居間で一緒に過ごしていた。テレビのリモコンの主導権は祖母が握っていたので、私はマンガか小説を読んで過ごしていた。

ふいに、
「はい、ありがとう」
…と祖母が言う。

すでに90前後の祖母。たまに勘違いや寝ぼけたような事を言い出すことも珍しくない。
(夢でも見たのかな)
と思っていると、

「またお尻出してたか」
と独り言を言っている。
見ると、うつらうつらして肩にかけていた半纏(綿の入った室内用の上着)が畳に落ちていた。特に腰が冷えるらしく、かかっていないと風邪をひくと口癖のようにいつも言っていた。

私の視線を感じていた祖母が私の顔をみてふいに、
「かかってないとね、守護霊さんが教えてくれるんだよ」…と。


おばあちゃん、…ん???


一瞬目が点(・・;)になったが、お互い何事も無かったようにテレビを見つめた…
今は亡きおばあちゃん。
体験談義をしたかったなぁ
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