残り100日の私と大好きな君

その日の夜

声が聞こえて目が覚めた。

「奏汰、もう少しだからね。頑張って」

「うん。僕、頑張る。移植してくれるドナーの人、早く見つかってくれるといいな」

「そうね~」

楽しそうな奏汰くんとそのお母さんの声。

それを聞いた時、私は胸がキュッと痛くなった。

……いいな、楽しそうで…
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