残り100日の私と大好きな君
私が頷いてから、すぐに奏汰くんはナースコールで看護師さんを呼んでくれた。

看護師さんは急いで走ってきてくれる。

「咲楽ちゃん、大丈夫?どこ、痛い?苦しい?」

「……はぁっ…はぁ………む、胸………………息、くるし…」

「前あった時と同じ痛み?」

コクン

「とりあえず、呼吸落ち着こうか。ゆっくり深呼吸しようね」

看護師さんに促されて、少しずつ呼吸は落ち着いていく。

「痛み、かなり強いみたいだから先生呼んでもいい?痛み止め入れてもらおう?」

「…………あの、クラクラするやつ…やだっ……」

「クラクラ?……あぁ、この前のやつね。わかったよ、先生に相談してみるから、少し待っててもらってもいい?我慢できなくなったらまた呼んで。」

コクン

あまりの痛さに、涙が流れる。

なんで…なんで、私ばっかり…………

こんな辛い時は、いっつもこう思っちゃう。

なんで私なんだろう

私、何か悪いことしたかな

なんの罰なの?

産まれてきたことがダメだった?

そう思うと、悲しい気持ちも重なって、さらに涙の量が増える。

もう、本当に……嫌だな…
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