残り100日の私と大好きな君
そのあとは、もう大忙し
手術のために服を着替えたり、血液検査をされたり、点滴を打たれたり…
それでも、手術前、少しだけ時間が余った。
僕は迷いなく、咲楽ちゃんの隣に行った。
「……咲楽ちゃん」
特別言いたいことがあるわけでもないのに、名前を呼んでみる。
「どうしたの?」
そう言って、咲楽ちゃんは笑うけど、その顔は青白く、とてもやつれている。
「………………待ってて…絶対、待っててね」
僕は咲楽ちゃんの手を握ってそう言った。
僕がこの病室から出ていった瞬間、消えてしまいそうなほど儚く見えたから……
「……うん…ちゃんと、待ってるよ…………私なら…大丈夫………………奏汰くん、がんばって…ね……」
そう話すけど、最後に行くにつれ咲楽ちゃんは、とても苦しそうになっていく。
「咲楽ちゃん、大丈夫?」
そう声をかけると、少し辛そうに眉を寄せて小さく頷く。
だけど、次の瞬間には、咲楽ちゃんは大きな咳をしていた。
「ゲホッ!!…ゴホッケホッ……はぁ、はぁ…………ゲホッゲホッ!!!」
「大丈夫っ!?先生、呼ぼうか?」
そう言うけど、咲楽ちゃんは返事が出来ないほど咳を続けた。
すると、突然口を覆っていた透明の酸素マスクに赤い液体が飛び散る。
血…………?
僕が驚くまもなく、咲楽ちゃんが僕の方にフラっと倒れてくる。
「咲楽ちゃん!!」
手術のために服を着替えたり、血液検査をされたり、点滴を打たれたり…
それでも、手術前、少しだけ時間が余った。
僕は迷いなく、咲楽ちゃんの隣に行った。
「……咲楽ちゃん」
特別言いたいことがあるわけでもないのに、名前を呼んでみる。
「どうしたの?」
そう言って、咲楽ちゃんは笑うけど、その顔は青白く、とてもやつれている。
「………………待ってて…絶対、待っててね」
僕は咲楽ちゃんの手を握ってそう言った。
僕がこの病室から出ていった瞬間、消えてしまいそうなほど儚く見えたから……
「……うん…ちゃんと、待ってるよ…………私なら…大丈夫………………奏汰くん、がんばって…ね……」
そう話すけど、最後に行くにつれ咲楽ちゃんは、とても苦しそうになっていく。
「咲楽ちゃん、大丈夫?」
そう声をかけると、少し辛そうに眉を寄せて小さく頷く。
だけど、次の瞬間には、咲楽ちゃんは大きな咳をしていた。
「ゲホッ!!…ゴホッケホッ……はぁ、はぁ…………ゲホッゲホッ!!!」
「大丈夫っ!?先生、呼ぼうか?」
そう言うけど、咲楽ちゃんは返事が出来ないほど咳を続けた。
すると、突然口を覆っていた透明の酸素マスクに赤い液体が飛び散る。
血…………?
僕が驚くまもなく、咲楽ちゃんが僕の方にフラっと倒れてくる。
「咲楽ちゃん!!」