残り100日の私と大好きな君
次の日

約束した通り、僕は歩いてICUに来ていた。

先生が言っていた通り痛かった。

……けど、それより咲楽ちゃんに会いたい気持ちが強くて、無意識に足が前へ前へと進む。





ICUに入り、咲楽ちゃんのベッドまで案内される

「じゃあ、あとは私は戻ってますので、次の検温までに帰ってきてください。」

そう言って看護師さんは、ぺこりと頭を下げてから戻って行った。

……やっと、咲楽ちゃんに会える

胸がドキドキする








けど、そのドキドキはカーテンを開けた瞬間、消え失せた。

あまりにも痛々しい光景に、僕は一瞬、何が何だかわからなくなった。
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