残り100日の私と大好きな君
それから、みるみる私の体調は良くなっていった。

余命宣告が嘘みたいに、どんどん体は元気になっていく。

お出かけも、もう何回もして、自分でも歩けるようになった。

そして、今日は退院の日。

病気は嘘みたいに消えてなくなって、動き回っても苦しくないし、むしろ他の人より元気なくらい。

そして、病室に迎えに来てくれたのは、私より少し先に退院して、私服姿の奏汰くん。

そう、私は一回目のお出かけの日、奏汰くんに告白をして、OKをもらった。

つまり、カップルになったんだ。

奏汰くんと手を繋いで、歩き出す。

何回も確認した、ほっぺをつねってもちゃんと痛かった。

幻じゃないんだ。

本当に治ったんだ、私。

やっと…、やっと努力が報われた。

「ほら、咲楽、早く行こう?」

「うんっ!!」




















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