俺らの姫になりませんか。
桜舞う、結成の時。
柚希side
春といえば、出会いの季節、別れの季節、そして新生活が始まる季節…
私は無事高校2年に進級して、順調な学校生活を送っている…
はずだった。
「キャー!奏様ー!」
「総長〜!」
「やっぱ奏様カッコイイ…」
この間、蘭菊は代替わりした。
総長が幼馴染の奏になった。
奏は、身長が高くてスラッとしたモデル体型でめっちゃかっこよくて。
そんなのが総長になったらそりゃモテるよね。
そんな光景を見てイライラして、奏にも会わなくなった。
「柚希、どしたん?」
「ううん、どうもしてないよ、大丈夫。」
「嘘だ、顔が助けてって顔してる。」
そんな私に声をかけてくれたのは、中学からの親友の杏南(アンナ)だった。
「柊の事で悩んでるん?」
「ズバっと言ってくれますね…まあそうなんだけどさ。」
「まあ、そこそこな規模の総長ともなればそうなるって予想してたんじゃん?」
「そうだけどまさか、ここまでなるとは思ってなくてさ。」
そういうと、杏は悲しそうに笑った。
「そっか…」
その言葉で、会話は終わってしまった。
あーあ、奏のせいで、こうなったんだよ。総長になんか、暴走族になんかならなきゃよかったのに。
なんて言っておいて、実は奏の後ろに乗るのは大好きなんだよね。
矛盾してるけど、まあいいや。
私は無事高校2年に進級して、順調な学校生活を送っている…
はずだった。
「キャー!奏様ー!」
「総長〜!」
「やっぱ奏様カッコイイ…」
この間、蘭菊は代替わりした。
総長が幼馴染の奏になった。
奏は、身長が高くてスラッとしたモデル体型でめっちゃかっこよくて。
そんなのが総長になったらそりゃモテるよね。
そんな光景を見てイライラして、奏にも会わなくなった。
「柚希、どしたん?」
「ううん、どうもしてないよ、大丈夫。」
「嘘だ、顔が助けてって顔してる。」
そんな私に声をかけてくれたのは、中学からの親友の杏南(アンナ)だった。
「柊の事で悩んでるん?」
「ズバっと言ってくれますね…まあそうなんだけどさ。」
「まあ、そこそこな規模の総長ともなればそうなるって予想してたんじゃん?」
「そうだけどまさか、ここまでなるとは思ってなくてさ。」
そういうと、杏は悲しそうに笑った。
「そっか…」
その言葉で、会話は終わってしまった。
あーあ、奏のせいで、こうなったんだよ。総長になんか、暴走族になんかならなきゃよかったのに。
なんて言っておいて、実は奏の後ろに乗るのは大好きなんだよね。
矛盾してるけど、まあいいや。