学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます
そう言うのに興味がないってことは、悠ちゃん好きな人でもいるのかな?
「ねぇ、悠ちゃん」
お水を一口飲んでから口を開く。
「ん?」
一人ぼっちになる私のことを気にかけてそうしてくれてるなら、無理しないでほしい。
「無理、しなくていいよ」
「無理?何を?」
一瞬、悠ちゃんの目が鋭くなった気がしたから慌てて目を晒す。
「ほら…悠ちゃん大学とかバイトとか忙しいでしょ。悠ちゃんお友達もいっぱいいるからお誘いとか多いと思うし」
「静音、何が言いたいの?」
スプーンを置いた悠ちゃんがまっすぐこちらを見た。
「私は…1人でも大丈夫だよ」
小さい頃から、お兄ちゃんのようにずっと私の面倒を見てくれて、そのことに感謝しているからこそ。
私だってもう高校生だ。