学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます
きっとからかってるだけなのに。
面白がってるだけなのはわかってるのに。
「顔、赤くなりすぎだよ」
「っ、、」
顔を覗いた彼にそう指摘されるくらい赤面してるんだもん。
慣れていない自分に嫌になる。
「俺といるの嫌?」
「っ、」
私は黙ったままブンブンと首を振る。
嫌なわけがない。
優しくて毎日私のことを気遣ってくれる柊くんといるのは、すごく楽しい。
だけど…これは夢でいつかなくなっちゃうんじゃないかって思うこともある。
改めて、やっぱりあの柊くんがこんな私といるのなんておかしいんだもん。
「じゃあ、やろうよ、2人だけで勉強」
柊くんは、私の頭にポンっと手を乗っけてから、いつもの優しい笑顔を向けてそう言った。