学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます
「高城、よくやったって」
「んー…」
「俺はずっと高城の勉強してる姿、側で見てたけど、とっても頑張ってたよ」
納得いかない鈴香ちゃんを励ます柊くん。
そんな彼のことを、クラスの女の子たちはうっとりと見つめている。
「かっこいいのに誰にでも優しいな」
「本当、性格までイケメン」
最初、みんなから避けられていた鈴香ちゃんも、今では柊くんのおかげでだいぶクラスの一員になっている。
やっぱり柊くんはすごくて、みんなの柊くんだって再確認させられる。
まただ…。
胸のあたりがまたモヤモヤしてる。
最近、鈴香ちゃんやみんなに囲まれてる柊くんを見るとこればっかり。
────キーンコーンカーンコーン
「はーい、みんな席につけー」
帰りのHRのチャイムが鳴って、タイミングよく泉先生が入ってきた。