学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます
第7章 打ち上げ
「もー!めっちゃ心配したんだから!」
「あんまり無理するなよ〜」
「ごめんなさいっ!」
私が体育館に戻ったころには、全ての試合が終わっていて、優勝チームの授賞式が舞台で行われていた。
授賞式が終わって、後ろの方にいた私に気づいた鈴香ちゃんと、土田くんが声をかけてきてくれて、嬉しくなった。
「緒方大丈夫か?」
「よかったよ、無事で」
同じチームだった増田くんや小野さんが話しかけてきて、クラスの一員になれた気がして、また少し嬉しくなった。
みんなに迷惑かけたことは変わらないけど、でも、こうやって気遣われてるって気付けたのは、良かった。
「けど、本当残念だったよな〜惜しくも3位!もう少しで、焼肉だったのに」
そんな声がどこからか聞こえて、やっぱりズシンと肩が重くなる。
私が柊くんを独占しちゃってたからだよ絶対。