学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます
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そしてやってきた打ち上げ当日。
家で準備してる時から目的地のカラオケ店に着くまで、私の心臓はずっとドキドキしていた。
初めてだもん。
こんな…高校生みたいなこと。
今までだって、そういうものがなかったわけじゃなかったけど、こんな私は場違いなんじゃないかと思って、参加すらしなかったから。
いつもはないはずの耳の違和感に余計緊張しながら、深呼吸して店内に入ろうとした瞬間、
「静音〜〜!!」
もう慣れたその声に後ろを振り返る。
「鈴香ちゃん…」
いつもの金髪ロングヘアをお団子にして、オフショルダーのレーストップスと安定のショートパンツがまたよく似合っている。
華やかだな…。
キラキラしている鈴香ちゃんに、息を飲んだ。