学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます


柊くんに──────。


頭触られてしまったっ!!


しかも、今度カレー春巻き食べさせてって!


どうしようどうしようどうしようっ!!


慌てて自分の頭を両手で隠すように触る。


なんてこった。


あの人気者の王子様としゃべってしまったし、頭を…頭を…。


多分、今の私の顔は誰にも見せられないくらい真っ赤だ。


胸の鼓動の速さも異常だし、頭の中で状況を整理していくたびに、加速している気がする。


かっこよかったなぁ。


こんな私にも優しくしてくれるなんて。


声をかけてくれるなんて。


多分、もう一生ない。


人生の運を全て使い果たしたかもしれない。


お嫁さんになれないかも。


だって、奇跡でも起きない限り私をお嫁にもらってくれる人なんて現れないもん。


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