学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます


「はぁーーい!今日はパーっと飲んでワァーっと歌いましょうー!」


いつも以上にテンション高めの委員長のその声で、みんなが「おー!」と盛り上がる。


大人数用のカラオケルームで、クラスメイトのみんなはピザを食べたりタンバリンを叩いたり、とにかくすごく楽しそうだ。



そして…みんなすっごく可愛い。



誰を見ても私服が可愛くて、自分が浮いているのがすぐわかる。


イヤリング一つしたところで何か変わるわけじゃないのはわかっていたけれど…。


追いつけないな。



「もちろんトップバッターはこの人でしょ!柊 絢斗くん!」


お調子者の男の子がそういうと、強引に引っ張られた柊くんが前に立ってマイクを渡された。


「え、ちょっ、俺?」


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