学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます


そういえば、柊くんって告白しても断るって聞いたけど、なんでなんだろう。


好きな人がいる?


悠ちゃんみたいに『興味ない』とか?



─────ガラッ


「高城、待て!!」


ん?


角を曲がろうとした瞬間、男の先生の大きな怒鳴り声がして思わず足を止める。


この声…私の担任の先生の声だ。



どうしたんだろうと、歩き出そうとした瞬間。


─────っ!!


ドンッ!!


肩に勢いよく何があたり、私は盛大にしりもちをついてしまった。


「……っ、、」


「ヤバッ!」


うっすら目を開けると、目線の先に私の弁当箱とそれを入れていたランチバッグが転がって落ちていた。


「おい高城!!」


また担任の先生の声が聞こえて、その声でさっきよりも近くにいるのがわかった。



「ちょっと来て!」


「へ?!」


弁当箱とランチバッグをすごい速さで拾って、私の目の前で慌てているのは…。


金髪でスカートがすっごく短い女の子。



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