学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます
「そういえば、鈴香ちゃん」
「ん?」
打ち上げの日、慌てて帰ったけど大丈夫だったのかな。
もしかして、バイトの日を忘れていたとか?
「打ち上げの日、大丈夫だった?すごく慌ててたみたいだけど」
「あ、あぁ…うん。なんでもなかった見たい。大丈夫」
ん?
鈴香ちゃんの返答になんだか違和感を抱いたけど、でも大丈夫だと言われたらそれ以上聞けなくて、私は「そっか」とだけ答えた。
やっぱり…。
何かある気がする。
最近、柊くんと鈴香ちゃんは2人でコソコソと話すことが多い。
正確には、打ち上げの次の日から。
私のことを親友だって言ってくれてる鈴香ちゃんだけど、本当にそう思ってくれてるのかはわからない。
ただ柊くんも、鈴香ちゃんと何を話してるのか私に教える気はなさそう。