学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます
初めて見る子。
っていうか不良?!
気づけば、私は彼女に起こされていて手を捕まれて走っていた。
「あの!」
「ごめん。ちょっと黙って!」
ひっ。
彼女が立ちどまったのは、すぐ近くにあった階段の前。
彼女は少し息を整えてから、私の腕をまた引っ張って勢いよく階段を上った。
「ここまでくれば大丈夫だろ」
そう言って、階段のすぐ横に座りだす金髪女の子。
「あ、あの…なんで…」
息切れしながら彼女に聞く。
「ったくあのクソメガネっ!」
っ!クソメガネって泉先生のこと?!
確かにメガネだけど…。
「あぁ、悪かったね。巻き込んで」
ルーズソックスから伸びる白くて細い足。
いわゆるギャルの格好をしてる彼女だけど、あまり怖くないのはこの人の顔がすごく可愛いからだ。
今日はすごく、美男美女に会う日だな。