学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます


「緒方さん、いつも1人で食べてるの?」


「え、…う、うん」


柊くんにそう返事をする事で、改めて自分は友達がいないんだと痛感させられる。


「そっか…じゃあ、これからは俺も一緒にここでお昼食べてもい?」


っ?!


何事?!


今、柊くんなんて?!


「え、いや、えっと…」


そもそも、大人気の柊くんはいつもお昼休みはお友達に囲まれて食べてるんじゃ…。



「あれ、ごめん。いやだった?」


っ?!


「と、と、とんでもない!ただ…柊くん、お友達さんとか…たくさんいるから」


「俺、お昼は基本1人だよ」


「え、そうなの、ですか?」


「うん。だから、緒方さんが良かったら」


まっすぐこっちを見つめてくる柊くん。


自分がすごくかっこいいことわかっててやってるのかな。


こっちはドキドキして心臓もたないよ。



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