学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます
「ん……」
昨日の夜、全然寝られなかった。
きっとそのせいで起きられなかったんだ。
弁当作る時間もないし…。
正直、学校に行きたくない。
4人のグループメッセージだって、通知が来てもずっと無視してる状態だ。
鈴香ちゃんにどんな顔をして会えばいいのかわからない。
「昨日、浴衣着たんだろ?」
「えっ、」
「おばさんから写真送られてきた」
「っ、もう…ママのバカ」
何かあるとすぐに悠ちゃんに勝手に報告するんだもんな。ママ。
「すっごい似合ってたよ」
「鈴香ちゃん…この間、悠ちゃんがあった女の子。あの子からもらったの。私に似合うと思ったって」
「…そう」
この間はあんなに鈴香ちゃんと関わるのをやめな、なんて言っていたのに、今日は鈴香ちゃんと花火大会に行ったこと何も言わないんだな。