学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます
「静音が落ち込んでるのは、俺のせいなのかなって…」
「え?」
「静音のためだと思って、勢いであんな風に言っちゃったけど、せっかくできたお友達のことあんな風に言われるのは嫌だよね」
悠ちゃんは「ごめんなさい」と言って頭を下げた。
「違う!悠ちゃんのせいじゃない!あっ、悠ちゃんの見たこととか、まったく引っかからないわけじゃないけど…今はその…」
うまく説明できないのがもどかしい。
全部話したって、悠ちゃんは私よりもあの2人のことをよく知らないんだもの。
「俺に言えないような話が、静音に出来ちゃったのか…」
「っ……」
ゆっくり顔を横に向けると、私のベッドに座ってなんだか嬉しそうに笑う悠ちゃんがいた。