学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます
「教室に帰ったら、静音がいなかったから心配で」
「……っ、、」
ほら…柊くんは優しすぎるよ。
「あれ本番までに間に合うか?」
「できなかったら居残りだろうな。あれ出来たらすげぇ盛り上がるだろ」
っ?!
柊くんに抱きしめられたまま、後ろから人の話声が聞こえた。
「おいで」
「…っえ、」
柊くんは、私の手首を掴みながら走り出した。
この感覚…。
前にあった。
そうだ。鈴香ちゃんと初めてあった時。
こうやって、一緒に走ったんだ。
鈴香ちゃんと…ちゃんと話したい。