学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます


「教室に帰ったら、静音がいなかったから心配で」


「……っ、、」


ほら…柊くんは優しすぎるよ。


「あれ本番までに間に合うか?」

「できなかったら居残りだろうな。あれ出来たらすげぇ盛り上がるだろ」


っ?!


柊くんに抱きしめられたまま、後ろから人の話声が聞こえた。



「おいで」


「…っえ、」


柊くんは、私の手首を掴みながら走り出した。


この感覚…。


前にあった。


そうだ。鈴香ちゃんと初めてあった時。


こうやって、一緒に走ったんだ。



鈴香ちゃんと…ちゃんと話したい。


< 267 / 341 >

この作品をシェア

pagetop