学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます


親友って何…高城さん…。


そんなの初めて聞いたよ。


「え、あっと、その…」


どうしていいかわからなくて言葉にならない言葉を発していると、柊くんと目があった。


た、助けて柊くん。


おこがましいのは重々承知だけど、助けて!


このままじゃ私…。


っ!!


あぁ、よかった。


私の顔を見て、柊くんが軽く頷いてくれた。


「高城さん、教室来るの初めてだよね」


「ん、誰」


うわ…高城さん…学校の人気者に向かって、誰って…直球過ぎだよ!


女の子みんな怒っちゃうよ!



「あぁ、ごめん。俺、柊 。高城さんのことは前に泉先生から聞いてたから」


「ふーん。それで?」


「あぁ、えっと…今の、HR始まりのチャイムだからさ、席に座って欲しいなって。ほら緒方さんも困ってるから」


< 38 / 341 >

この作品をシェア

pagetop