学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます
親友って何…高城さん…。
そんなの初めて聞いたよ。
「え、あっと、その…」
どうしていいかわからなくて言葉にならない言葉を発していると、柊くんと目があった。
た、助けて柊くん。
おこがましいのは重々承知だけど、助けて!
このままじゃ私…。
っ!!
あぁ、よかった。
私の顔を見て、柊くんが軽く頷いてくれた。
「高城さん、教室来るの初めてだよね」
「ん、誰」
うわ…高城さん…学校の人気者に向かって、誰って…直球過ぎだよ!
女の子みんな怒っちゃうよ!
「あぁ、ごめん。俺、柊 。高城さんのことは前に泉先生から聞いてたから」
「ふーん。それで?」
「あぁ、えっと…今の、HR始まりのチャイムだからさ、席に座って欲しいなって。ほら緒方さんも困ってるから」