学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます
「お、おはよう…鈴香ちゃん」
「おはよ!ねぇ!ちょっと見て!」
鈴香ちゃんはジャージを腰に巻きつけて、ボトムの裾をくるくるとふくらはぎまで巻いた、あからさまに着崩した格好。
そんな格好で持ってたリュックのチャックを開け出した。
クラスメイトはちょっと変わったギャル鈴香ちゃんに慣れつつあったけど、
今はほかのクラスの人たちも同じ場所で待機中。
やっぱり、派手な鈴香ちゃんはみんなの注目の的となってしまっている。
「ジャーーーンッッ!!」
そう言って、ドヤ顔でリュックの中を見せてきた鈴香ちゃん。
中を覗く必要なんてなくて、パッと見ただけでお菓子がリュックから溢れそうなくらい入っているのが見えた。