学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます





「で、俺と静音が放課後、高城の勉強を見ることになったってわけか」


「はい…」


お昼休み、泉先生に言われたことをそのまま柊くんに伝える。


ブレザーを着ずに、シャツ一枚と緩く結んだネクタイ姿の柊くん。


ラフな格好も、やっぱりかっこよくてまともに目を合わせられない。


遠足の時から…特に。


「なるほどね〜。で、肝心の高城は?」


「えっと…行方不明です」


授業中も休み時間も、私の隣を離れない鈴香ちゃんだけど、お昼は決まっていなくなっている。


「そういえば、静音と高城ってお昼は一緒に食べないよね」



「うん。鈴香ちゃん、お昼はいつもいないの。学校の外で食べてるみたい」


「へ〜さすがギャルだね」


うん。
本当にそう思う。
怒られることを考えたらそんな真似絶対できない。


っていうか…。


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