四季
37
サッカーの試合の決勝戦。
三年一組対三年三組の試合になった。翔太のクラスをやぶった三年三組だ。
しかし、こちらにはサッカー部員が三人と期待が持てる。チーム全体の約三分の一がサッカー部員なわけだ。ただ、味方がきびきび動けるかと言うとそうは言いきれない。その点、相手チームの方が有利かもしれない。
計二十人の選手がフィールドへ。
挨拶を交わし、ついにキックオフ。
俺のチームはどんどん攻めていく。しかし、相手チームは守りを固めて隙を狙って攻撃に転じる。
攻防、一進一退の中、前半が終わった。
休憩中、翔太が来て、一緒に作戦会議をした。
「さんきゅーな、翔太」
「おう。頑張れ」
そして、後半戦。
サッカー部員の三人が巧みにパスを回し、守りを崩す。
わずかに空いたスペースにパス。それをシュート。ほぼフリーの状態からのシュートはネットを揺らした。
貴重な一点を先取。
その後は、守りに重点を置き、ゲームを動かす。
ピー。
試合終了。
観客からは歓声あがり、一方でどよめきがあがった。
俺をまず迎えたのは翔太だった。
「やったな」
「翔太のアドバイスのお陰だよ」
「大樹の守りは良かったよ」
「ありがと、な」
翔太がとりまきの女子達にさらわれたあと、春がやって来た。
「優勝、おめでとう」
「ありがと」
「女子バスケは夏美さんのチームが優勝したよ」
「さすがは夏美だな」
「だね」
そこへアナウンスが流れた。
「全試合が終了しました。表彰を行うので、全生徒は校庭に集合して下さい」
一人また一人と校庭に人が集まっていく。
※
表彰状をもらった夏美はどこか誇らしげな様子だった。そして、その笑顔はとても輝いていた。
※
サッカーの試合の決勝戦。
三年一組対三年三組の試合になった。翔太のクラスをやぶった三年三組だ。
しかし、こちらにはサッカー部員が三人と期待が持てる。チーム全体の約三分の一がサッカー部員なわけだ。ただ、味方がきびきび動けるかと言うとそうは言いきれない。その点、相手チームの方が有利かもしれない。
計二十人の選手がフィールドへ。
挨拶を交わし、ついにキックオフ。
俺のチームはどんどん攻めていく。しかし、相手チームは守りを固めて隙を狙って攻撃に転じる。
攻防、一進一退の中、前半が終わった。
休憩中、翔太が来て、一緒に作戦会議をした。
「さんきゅーな、翔太」
「おう。頑張れ」
そして、後半戦。
サッカー部員の三人が巧みにパスを回し、守りを崩す。
わずかに空いたスペースにパス。それをシュート。ほぼフリーの状態からのシュートはネットを揺らした。
貴重な一点を先取。
その後は、守りに重点を置き、ゲームを動かす。
ピー。
試合終了。
観客からは歓声あがり、一方でどよめきがあがった。
俺をまず迎えたのは翔太だった。
「やったな」
「翔太のアドバイスのお陰だよ」
「大樹の守りは良かったよ」
「ありがと、な」
翔太がとりまきの女子達にさらわれたあと、春がやって来た。
「優勝、おめでとう」
「ありがと」
「女子バスケは夏美さんのチームが優勝したよ」
「さすがは夏美だな」
「だね」
そこへアナウンスが流れた。
「全試合が終了しました。表彰を行うので、全生徒は校庭に集合して下さい」
一人また一人と校庭に人が集まっていく。
※
表彰状をもらった夏美はどこか誇らしげな様子だった。そして、その笑顔はとても輝いていた。
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