四季
49


夏美 side

日付がかわりあたしの誕生日。あたしはバースデイソングを口ずさむ。
ソファに座ってテレビを見て数時間。小腹が空いてきた。
「何かあったっけ」
冷蔵庫を開ける。
お誕生日おめでとう夏美と書かれたプレートの乗ったイチゴのショートケーキがあった。
それに添えられたメモにはこう書かれてあった。
勉強で疲れたから俺はもう寝る。このケーキは自由に食べていいぞ。
「もう。大樹は照れ屋さんなんだから……」
あたしは早速一口、口に運ぶ。
「美味しい……」
そう言えば、誕生日を祝うなんてこと久しぶりだなあ。嬉しい。
あたしは大樹に感謝しつつ、ケーキを食べた。


End





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