四季
65
冬真 side
「冬真、誕生日、おめでとう」
「父さん、ありがとう」
「おめでとう」
「母さん、ありがとう」
「冬真、あのね。冬真の誕生日に悪いんだけど、私達もう一度やり直すことにしたわ」
「父さんと母さんと一緒に暮らせるってこと?」
「そう。婚姻届も提出したし、これで夫婦に元通り」
「オレ、嬉しい……嬉しいよ! みんなでもう一度一緒に暮らしたかったんだ! 姉さんもきっとそう思っているはず」
「冬真……」
「もう一度、やり直しましょう。みんなで、一緒に」
ケーキの上に灯っているロウソクの火を消す。
暗闇になった部屋に四人分の気配を感じた。気のせいかもしれないが。
その時、懐かしい感覚がよみがえってきた。
End
※
冬真 side
「冬真、誕生日、おめでとう」
「父さん、ありがとう」
「おめでとう」
「母さん、ありがとう」
「冬真、あのね。冬真の誕生日に悪いんだけど、私達もう一度やり直すことにしたわ」
「父さんと母さんと一緒に暮らせるってこと?」
「そう。婚姻届も提出したし、これで夫婦に元通り」
「オレ、嬉しい……嬉しいよ! みんなでもう一度一緒に暮らしたかったんだ! 姉さんもきっとそう思っているはず」
「冬真……」
「もう一度、やり直しましょう。みんなで、一緒に」
ケーキの上に灯っているロウソクの火を消す。
暗闇になった部屋に四人分の気配を感じた。気のせいかもしれないが。
その時、懐かしい感覚がよみがえってきた。
End
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