蝶々結びをして笑って。
クラスメイト達がぞろぞろと綺乃のもとへやってくる。
「うふふ、みんな知りたいんだあ~」
綺乃は両手で口を押えてくすっと笑った。
「あれ?あやめちゃんはいいの?知りたくない?」
「…」
徳井さんは唇を噛み締めながらこちらに来た。
「うふふっ!…美琴ちゃんとハナちゃんとノノちゃんは?」
美琴の友達二人、ハナとノノは顔を見合わせた。
美琴がベランダから離れこちらに歩みを寄せると、二人も後をついてこちらにやってきた。
「うふっ、みんな知りたいんだ!好奇心旺盛だねえ~」
綺乃が言った通り、みんなが綺乃を好奇の目でこちらを見る。