蝶々結びをして笑って。


「実はぁ~!」

「…」


「みんな、チョー知りたいんだね!言いたくなくなるじゃん!!もお1いーわないっ!」

綺乃がクスクスと笑い、スマホをいじり始めた。

さっきまで好奇心の瞳で綺乃を見つめていたクラスメイト達だったが、綺乃がスマホをいじり始めたことでそれぞれが散り、おしゃべりを始めた。


「…ざけんな。」


「えー?」


ざわざわしていた教室に徳井さんの声。

綺乃はわざとらしく首を傾げた。


「…んでっ!なんであやめはこんな目に合わなくちゃいけないの!?あやめ、なんかした!?」

徳井さんがツインテールを揺らしながら叫んだ。

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