蝶々結びをして笑って。
私は、波 紅月(nami kuduki)。
高校2年生。
不登校になった私の唯一の男幼馴染、遠山 佑(tooyama yuu)はいない。
佑はまだ登校してくれない。
未来と共に教室に入ると、
「おはよう、紅月ちゃん、。」
そう、小野美琴(ono mikoto)が話しかけてきた。
「…おはよう。」
私はそっけなくそういって席に着いた。
未来はこの場に居づらそうにして自分の席に着いた。
「なにあれ。せっかく美琴があいさつしてやってんのに感じ悪っ!!!」
「ほんとそれ。信じられない。」
美琴の友達だ。
私に向けられた悪意に満ちた言葉に無視をした。
「いいの。それより…」
美琴はその話を避けるようにして話をそらした。
しばらくして、美琴たちの笑い声が聞こえてきた。
それは私には、クラスのみんなの笑い声よりもはるかに大きく聞こえた。